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志望校をあきらめきれずに仮面浪人をする大学生に経験者の私が伝えたい3つのこと

こんにちは、しろくまです。

 

私が大学時代に仮面浪人を経験してから10年以上が経ちました。

今回は、せっかくこのブログを読んでくれている人に向けて、社会人になった今の私だから言えることを書きたいと思います。

 

今、あなたが仮面浪人で悩んでいるということは、次のどれかに当てはまるのではないでしょうか。

  • 今の大学に不満がある
  • 今の大学に通うのがつらい
  • もっと上の大学に行って自分を高めたい
  • 志望校で自分のやりたいことがしたい
  • 新しい大学で1からスタートを切りたい

実際、仮面浪人をしていた当時の私はこんな状況でした。

 

結果的に、私は仮面浪人をしても志望校に合格することはできませんでした。

でも、自分で悩み苦しんだ結果、その後の大学生活はそれなりに充実して過ごすことができました。

仮面浪人を含む大学4年間、全力で自分の人生に向き合い、就活を乗り越えて、希望の仕事に就いて、結婚して、今は仕事も家庭も充実しています。 

 

今回は、志望校をあきらめきれずに仮面浪人をしようと思っている大学生の方、特に2回目、3回目の仮面浪人を考えている方に向けて、社会人の私の視点から3つのことをお伝えします。

仮面浪人をするかどうか決めるのは自分次第ですが、もし悩んでいるようだったら10年前に仮面浪人をした私からのメッセージを読んでみてください。

 

 

志望校をあきらめきれずに仮面浪人をする大学生に伝えたい3つのこと

社会に出たら学歴はあまり関係ない

仮面浪人をしている人の中には、今の学歴にコンプレックスがある人もいると思います。

 

実際、私も大学時代はものすごく学歴コンプを抱えていました。

私は高校は地元の進学校に通っていたので、友人たちが受験に成功して有名大学に進学する中、自分がすべり止めの大学に通わなければならないことがなかなか受け入れられませんでした。

入学後も、周りの学生の言動が幼稚に思えたり、将来の夢や勉強への姿勢に温度差を感じたりしました。

志望する早稲田大学の学生が輝いて見え、Fランク大学に通う自分に自信が持てずに苦しんでいました。

その中で自分を取り巻く環境に対しての理想と現実のギャップが受け入れられず、仮面浪人の道を進みました。

 

でも、社会人になって10年が経ちますが、今の生活で出身大学の話題になることはほとんどありません。

なぜなら、社会に出たらその人の実力がすべてで、大学のネームバリューはそれほど関係ないからです。

就職した会社でどれだけ利益を生み出せるか、仕事でどれだけ成果を出せるかが大事になります。

周りから「あの人は○○大学出身だから」という目で見られることは少ないと思います。

 

例えば、仕事がすごくできる人で人間的にも素晴らしい魅力のある人が高学歴だったとしたら、「○○さんは昔から優秀だったんだ」という程度の感想は持つかもしれませんが、ただそれくらいです。

逆に、学歴が高くても仕事や人格に問題があったとしたら、社会人としては成功とは言えませんよね…。

 

地方紙で記者をしている私が、取材先で出身大学を聞かれることもほとんどありません。

新人時代は話題の一つとして聞かれることもたまにありましたが、大学名を出して困ったこともないし

「都会の大学生活は楽しかったでしょう」「地元に戻ってきて親孝行だね」といった話が中心でした。

 

あくまでも、地方の中小企業で働く個人の感想ですが、これからはもっと働き方も仕事も多様化してくる時代、大学名はますます関係なくなると思います。

 

今の大学でもやろうと思えばたいていのことはできる

進学した先がたとえFランク大学だとしても、やろうと思えばたいていのことはできるんです。

 

私が仮面浪人をしている間、同じ大学の周りの学生の中には自分のやりたいことを見つけて毎日充実して過ごしている人たちもいました。

  • 部活に打ち込んで大学リーグで活躍
  • 語学を勉強して海外留学
  • 気の合う仲間とサークルを立ち上げる
  • 芸能人がお忍びで通う飲食店でバイト
  • 有名カメラマンの事務所でアシスタント
  • 友人や恋人とたくさん遊ぶ
  • バイクで旅に出る
  • ゼミに参加して本を出版する
  • 早くから公務員試験の勉強をして合格

 

こんな感じで、実際に、私の周りで大学生活を謳歌していた人たちを思い浮かべると、それぞれ自分が興味のあることに挑戦したり、やりたいことを自由にやっていた印象があります。

 

それに比べて、私は仮面浪人時代は志望していた早稲田大に入ることばかり考えていました。

  • 早稲田のマスコミサークルで活動したい
  • 早稲田なら有名な政治家や芸能関係者と知り合えるし就職のパイプもできる
  • 早稲田なら大学の教授や学生の質が高いし、授業も面白そう
  • 早稲田の意識の高い仲間と一緒にいろんなことに挑戦したい
  • 早稲田に入ってテレビ局や新聞社でバイトをしたい
  • 早稲田の親友がほしいし、早稲田の恋人もほしい
  • とにかく早大生になって楽しい毎日を送りたい!

こんなことをひたすら考えて、受験のモチベーションに繋げていました。

当時は、早稲田に入ることで自分の希望が全て叶い、そこから新しい人生が始まると信じていました。

 

でも、今振り返ると、仮面浪人時代に私がやりたかったことは、「早稲田」に入らなくてもできたことだと思うんです。

他大学でも早稲田のサークルに入ることはできるし、いろいろな人と知り合って就職やバイトにつなげることもできます。

教授によっては、熱意を伝えれば他大学でも授業を聴講させてもらうこともできるし、早稲田に入らなくても仲間や親友、恋人はできます。

 

つまり、自分次第でやりたいことは何でもできるということです。

 

ただ、当時の私は、自分に自信が持てずに、できない理由を探しては、入った大学のせいにしていたんです。

今仮面浪人を考えている方の中にも、もしかしたら私と同じような人がいるかもしれません。

 

すぐに気持ちを切り替えるのはなかなか簡単なことではありませんよね。

私も、「今の大学でもやろうと思えばたいていのことはできる」という境地に至ったのは、仮面浪人で受験に失敗した後の大学3年生の時でした。

「大学生活で残りされた時間は、もう半分しかない」と追いつめられたからこそ、そう思えたのかもしれません。

でも、私は実際に大学生活の残り2年間でで自分がやりたかったことをとことんやりました。

その結果、自分で納得のいく形で卒業することができました。 

 

ただ、もし、私が大学入学時や1、2年生のうちに志望校への未練を断ち切って、自分のやりたいことに向かっていたら、もっともっといろんなことに挑戦する時間があったのにな、と思うこともあります。 

社会人になると本当に自分の時間がないからです。

自由な時間がたっぷりある大学生のうちにいろんな経験をすることが、社会に出てからの自分の支えにもなると感じています。

 

だからこそ、あなたが、もう1年仮面浪人をするかどうか悩んでいるくらいなら、今の大学にいながらでも、やりたいことやできることを見つけて、大学生のうちにたくさんの経験を積んでほしいと思うのです。

 

大学は人生の中の一つの通過点に過ぎない

それでも、「自分のやりたいことは今の大学ではできない」「正直、何がやりたいのかよくわからない」という方もいると思います。

もちろん、志望校に合格するという一つの目標を叶えることができれば、大きな自信を得ることはできるはずですし、それがきっかけで新しいことに挑戦したり、やりたいことが見つかるというケースもあるでしょう。

 

でも、あなたが今悩んでいるように、この先の人生でも必ずたくさんの悩みが出てくることは覚えておいてほしいです。

 

たとえ仮面浪人に成功して希望の大学に入ったとしても、もしかしたら理想とは違う現実が待っているかもしれません。

憧れていたサークルの雰囲気に馴染めなかったり、現役で入学した学生との温度差を感じたり、入学時から就活への不安が消えなかったり…。

これは、私の仮面浪人時代の仲間で、マスコミ就職を目指して実質3浪で早稲田に入った友人が実際に話していたことです。

ただ、友人は「これも早稲田に入ったからこそ経験できる悩み」と受け入れていましたし、その後の4年間は楽しいこともつらいことも含めて充実した時間を送っていたように思います。

ちなみに友人は、大学生活の中でいろいろな経験を積む中で、当初希望していたマスコミ関係の仕事を目指すのを辞めて、全く別の職種に就職しました。

 

私の場合は、大学生活の半分の時間は早稲田に入ることがすべてだと思って過ごしていました。

結果から見れば、大学受験や仮面浪人には失敗しましたが、その後の就活で希望をかなえることができました。

そして、社会人になっても仕事や人間関係、恋愛、結婚、子育て、健康、お金のことなど、悩みは尽きませんが、この10年間で確実に成長することはできたと思っています。

悩み苦しんだ経験が、その後の成功や幸せにつながることもわかってきました。

 

仮面浪人で悩んでいるあなたへ。

あなたが仮面浪人に成功しても、失敗しても、その先の人生で悩むことはたくさんあるはずです。

そして、その度に困難を乗り越えることで、確実に成長していくことができます。

今は苦しくてつらいかもしれませんが、大学を卒業した後の未来にも目を向けてほしいです。

大学は長い人生の中の一つの通過点でしかないことは覚えておいてくださいね。

 

まとめ

志望校をあきらめきれずに仮面浪人をする大学生の方に向けて、仮面浪人を経験した私が10年たった今だったから思うことをまとめました。

繰り返しになりますが、社会に出たら大学名は関係ありませんし、どこの大学でも自分次第で何だってできるはずです。

そして、大学がすべてではなく、長い人生の通過点でしかありません。

今の大学に残るか、もう1年仮面浪人をするか、いずれにしても大事な選択ですから、悔いのないように考え抜いて頑張ってくださいね。

新聞記者の仕事は大変?地方紙記者の私がつらいと感じたこととその対処法

こんにちは、しろくまです。

 

あこがれの新聞記者の仕事に就いて、今年で10年目になります。

仕事はやりがいがあって楽しいし、充実した毎日を過ごしています。

 

それでも、時にはつらいこともあります。

同僚や後輩には、残念ながら記者の仕事が合わなくて辞めた人もいます。

 

今回は私が新聞記者になってつらいと感じたことと、その対処法を紹介します。

記者を目指しているけれど不安がある方、新人記者で仕事に悩んでいる方の参考にしてもらえたら幸いです。

 

 

記者の仕事でつらいと感じた5つのこと

仕事の時間が不規則

新聞記者の仕事は、毎日の働く時間が決まっていません。

「定時」という概念がないと言ってもいいかもしれません。

 

これは「ある程度自由に仕事ができる」というメリットがある一方で、取材先や担当分野に左右されるので仕事とプライベートの境目がなくなることもあります。

事件や事故が起きればすぐに現場に駆けつけなければなりませんし、夜中や休日に上司や取材相手から電話がかかってくることもあります。

 

私は独身時代、なかなかプライベートの予定を立てることが難しかったです。

カレンダー通りに休めることは少なく、以前から希望していた休日でも取材の関係で直前で出番になることもあったり、繁忙期は1週間以上休みがないということもありました。

また、残業なしで帰るということもなかなかできません。

そのため、記者の仕事は体力勝負な部分もあると感じています。

 

健康管理が難しい

仕事の時間が不規則なことにも関係していますが、新聞記者には健康を損なう人も結構います。

 

私は昔から健康には自信があり、風邪を引くこともあまりなく、小学校から高校まではほぼ皆勤賞でした。

そんな私ですが、就職してからこれまでに体調を崩して2回入院しました。

インフルエンザにもかかったし、風邪を引くとなかなか治らなくなりました。

 

また、記者は仕事が終わるのが遅いため、どうしても夜ご飯の時間も遅くなったり、社内外の付き合いで飲み会に参加したりする機会も多いため、食生活も乱れがちになります。

仕事のストレスから暴飲暴食になる人も珍しくありません。

 

私は就職してから不規則な生活とストレスで、毎年体重が増え続けてしまい、ピークは入社時からプラス20キロまで太りました。

今はダイエットが成功して10キロ減量しましたが、それでも大学時代の面影はありません…。

私のように太ってしまう人もいれば、同僚にはストレスや時間に追われて逆に痩せた人もいます。

記者の仕事は、肉体的にも精神的にも、タフじゃないとやっていられないと感じます。

 

誤報はNG

新聞記者にとって一番避けたいのは「誤報」です。

当然ながら、間違った記事を掲載してしまうと、取材相手や読者に迷惑がかかります。

申し訳ない気持ちでいっぱいになりますし、自分でもとてもショックですが、上司からも取材先からも怒られてしまいます。

謝罪して訂正記事を掲載することになりますが、取材先とせっかく築いてきた信頼関係が一気に崩れてしまい、読者からの信頼感もなくなってしまいます。

 

実際、私も取材での確認不足や思い込みから、記事を掲載した後に取材先から「訂正してください」と言われたことが何度かあります。 

なので、「誤報は絶対に出してはいけない」というプレッシャーが常にあります。

誤報がないようにと、細心の注意を払うことはもちろんなのですが、それでも記者も人間なので、取材時の勘違いや思い込み、聞き間違い、確認不足ということが時々おこってしまいます。

それが、時に誤報、訂正につながってしまうのがつらいことです。

 

取材先に嫌われることもある

新聞記者は時に嫌われる仕事です。

残念ながら、世の中には良いニュースばかりではなく、悪いニュースもありますよね。

新聞は企業や人の「広報」ではありません。

なので、時には相手が嫌がることも聞き出して、記事にすることが求められます。

 

例えば、企業の不正問題や政治家の汚職事件…そこまで大きな出来事ではなくても、人には公に知られたくないことや隠しておきたいこともあります。

 

記者の仕事は真実を報じることです。

そのためには、時には取材相手に媚びることなく、鋭い質問を浴びせて、世の中に問題提起していくことが必要になります。

また仮に、記者が「良いこと」だと思って取材しても、記事になることで読者からさまざまな反応があるのは事実です。

 

取材時にたくさんの情報を集めて、どんな内容の記事にするか判断するのは記者です。

上司からよく言われるのは、取材先に「これは書かないで」「その質問には応えられない」などと言われたとしても、安易に「わかりました」と了承してはいけないということです。

 

私も、普段は取材先と良好な関係を築いていますが、時には取材を拒否されたり、冷たい態度をとられることもあります。

昔、上司に言われて印象的だったのは「新聞記者は嫌われてなんぼ」という言葉です。

できれば、人に嫌われたくはないですが、仕事の内容によっては時には覚悟が必要だと感じています。

 

事件や事故と向き合わなければならない

新聞記者は、事件や事故、災害も報じなければなりません。

 

私が今までで特につらかったのは、事故や火災、災害で犠牲にあった方に話を聞いた時です。

家族や家をなくし、悲痛な気持ちに駆られる方から話を聞き出さなければならない時、現場に向かう足も重くなります。

「もし自分が同じ立場だったら…」と考えるとそっとしておいてほしいと思う気持ちはとてもわかります。

悲しんでいる人を前にしてかける言葉が見つからなかったり、怒鳴られたり取材を拒否されたりすることもありました。

 

でも、事件や事故、災害を伝えるのも記者の大切な仕事の一つです。

事件や事故、災害報道とどう向き合うべきなのか、まだまだ模索しながら日々取材のあり方を考えています。

 

記者の仕事がつらいと感じた時の4つの対処法 

仕事とプライベートのメリハリをつける

記者の仕事は、働く時間が不規則で健康管理が難しい面があります。

心身の健康を損なわないように私が気をつけていることは、仕事とプライベートのメリハリをつけることです。

 

記者は、人に会いに行き取材して原稿を書くことが主な仕事です。

そのため、仕事のスケジュールは取材先に合わせて決まることが多いです。

うちの会社では、記者がそれぞれの取材スケジュールに合わせて自分で休みを決めます。

でも、相手に合わせすぎていると毎日取材の予定で埋まり休めなくなってしまいます。

 

実際、私と同期入社の同僚は、新人時代にどんどん予定を詰め込んでしまい、2週間近く休めないことがありました。

休養を取らずにいると、体調を崩して急に仕事を休むことになり、結果的に取材先や同僚にも迷惑をかけてしまうことにもなります。

記者の仕事は、自分で上手くスケジュールを管理しながら、メリハリをつけて「休む時は休む」ということも大切です。

 

また、会社の雰囲気として残業や飲み会が多いですが、会社に働き方を相談したり、自分で意思を強く持って早く帰るようにすることで改善できます。

私は結婚後、ある程度会社側で家庭と仕事の両立ができるように配慮してくれるようになりました。

現在は、基本的に9時から18時までの勤務時間にしてもらい、プライベートの時間もある程度確保できるようになりました。

 

取材時の確認を徹底する

誤報や訂正記事を出さないための対処法としては、確認を徹底することに尽きます。

 

取材時は、「きっとこうだろう」という余計な思い込みや先入観を捨て、少しでも疑問に思ったことはそのままにしないでその場で解決するようにします。

また原稿を書く段階で不安なことがあれば、すぐに取材先に電話で再度確認したり、書いた原稿も何度もチェックします。

 

ただ、どれほど注意深く取材し、原稿を書いても誤報を完全になくすことは難しいです。

個人的には、間違いに気付いた時や指摘を受けた時の対応も大事だと思っています。

すぐに関係者に確認を取り、こちら側の責任だった場合には迅速な謝罪と説明、そして訂正記事を掲載する必要があります。

 

何かトラブルがあった後も取材先と信頼関係を維持するためには、徹底した確認と誠意のある対応が大事だと思っています。

 

普段から取材先と良好な関係を築く

記者は時に取材先から嫌われてしまうことがありますが、相手に嫌われてしまうと取材もスムーズにいかなくなります。

そうならないために、普段からなるべく良好な関係を築くように心がけています。

取材時は丁寧な質問や、相手の心に寄り添う気持ちを大事にします。

 

しろくまさんに取材をお願いしたい」

「他の記者には言えないけれど、しろくまさんになら話してもいい」

「いつも取材してくれているから、何を書いてもいいよ」

 

この言葉は私が実際に取材先から言われてうれしかった言葉です。

こうした関係は、一朝一夕に築くことはできないので、日ごろから誠意を持って取材相手に接していくことが大切だと感じています。

 

つらいことは仕事だと割り切る

記者の仕事は出会いの連続ですし、いろいろな人と会って話を聞くことが楽しさでもありますが、中にはどうしても苦手だと感じる人や相性が合わない人もいます。

 

そんな時は、「仕事上だけの付き合い」と割り切るようにしています。

昔、友人に教えてもらった話で、私が人付き合いの基本として考えていることがあります。

「世の中には、私のことを嫌いな人が2割、好きな人が2割、関心のない人が6割いる」という話。

残念ながらかかわる人全員に好かれることは不可能ですし、その必要もありません。

「この人苦手だなぁ」「どうしても合わないなぁ」と感じたら、必要以上に関わらないようにしています。

仕事でどうしても関わらなければならない時は、「仕事だから」と割り切って乗り越えています。

 

また、事件や事故、災害などの悲しみを伴う取材でも同じことが言えます。

取材相手の悲しみに寄り添う気持ちを忘れないようにして、ある程度は「仕事だから」と割り切るようにしています。

ただ、これはまだまだ自分の中でも対処法を考えていきたいと思います。

 

まとめ

今回は、新聞記者の仕事で、私がつらいと感じることと、どのように対処しているのかについてまとめました。

記者に限らず、どんな仕事でも楽しいこともあれば、つらいこともあるはずです。

私も、仕事でつらいこともありますが、仕事とプライベートのメリハリをつけながら、ある程度割り切ることで、この10年間で精神的にも肉体的にもかなりタフになりました。

私は仕事のつらさよりもやりがいや楽しさが大きいので、10年続けてこられたと思っています。

これからも仕事と向き合いながら成長していきたいです。

記者の仕事を目指している方や、記者の方で同じようにつらいと感じている方に役立ててもらえたらうれしいです。

地元の会社で働いて10年目の私が実感する地元就職のメリットとデメリット

こんにちは、しろくまです。

 

就活生の皆さん、就職先を考える時に働く場所のイメージはありますか?

 

私は高校まで地方の田舎で育ち、都内の大学に進学しました。

大学卒業後は地元の新聞社に就職しましたが、就活中に悩んだことがあります。

 

それは、「地元と都会どっちに就職しようか」ということです。

地方出身の就活生であれば、誰でも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

 

私は大学時代、都内の大手新聞社やテレビ局などを志望していましたが、最終的に地元の地方新聞社に縁があって働くことになりました。

 

地元も都会も、どちらにもメリット・デメリットがあります。

実際、私自身も地元に就職して10年が経ちますが、それはよく感じます。

ただ、私は地元に就職して良かったと思っています。

 

そこで今回は、地元に就職して10年目になる私が感じる地元就職のメリットとデメリットをお伝えします。Uターンを考えている就活生の方、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

地元の会社に就職した私が実感する地元就職の5つのメリット

家族と一緒に暮らすることができる

地元の会社に就職すると、実家で家族と一緒に暮らすことができます。

両親や祖父母、きょうだいなど昔から自分を支えてくれた家族がそばいると安心できますよね。

 

私は大学時代は上京して一人暮らしをしました。

振り返ると、大学4年間は家族に縛られずに自分の好きなことを好きなだけできる、自由な時間でした。

 

ただ、学生と社会人では生活が全く違います。

大学時代は寝坊して授業に多少遅刻したり、前の日に友人と遅くまで遊んで疲れていたり、二日酔いや体調不良でたまに学校を休んだりしてもそれほど支障はなかったはずです。

でも、これが社会人で働く立場になると遅刻や欠勤は許されません。

 

私は地元就職して結婚するまでの5年間を実家で暮らしましたが、毎日ご飯を作ってくれて仕事に送り出してくれる家族の支えがあったから、仕事に集中することができたと思っています。

特に病気やけがをした時に家族が看病してくれたことは本当に感謝しています。

 

また、当然ながら一人暮らしの場合は出費がかかりますよね。

都会だと家賃も高いし、電気ガス光熱費もかかります。

その点、実家暮らしなら無駄な出費がないので貯金がしやすいこともメリットになります。

 

気心の知れた友人とすぐに会える

昔からお互いをよく知っている地元の友人は、一緒にいて居心地がいいですよね。

そんな友人にも会おうと思った時にすぐに会えるのが地元に就職して良かったことの一つです。

 

都会に就職した場合、地元に帰省するのは年末年始やお盆など年に2回程度になります。

そして、そのまま都会で結婚して家庭を持つと、地元の友人と会う機会はますます減ります。

実際、県外に就職した友人に会えるのは年に1、2回ほど。中にはなかなか連絡を取らずにいるうちに、お互いの結婚式以来会っていないという友人もいます。

SNSや年賀状のやりとりなどで近況を知ることもできますが、気心の知れた友人とはできれば会って直接話をして楽しい時間を過ごしたいですよね。

 

それに比べて、地元で就職して結婚した場合は、お互い子どもができてからも家族ぐるみの付き合いを楽しむこともできます。

私も地元に就職したことで、昔からの友人とは旦那さんとも何度も会ってお話させてもらったり、子ども同士が同学年で一緒に遊んだりと気軽に付き合える関係が続いています。

 

住み慣れた場所は安心感がある

生まれ育った場所は、それだけで安心感がありますよね。

地元が山や海、緑豊かな自然に囲まれた田舎であれば、都会にはない安らぎを感じることもできると思います。

 

私は車通勤ですが、毎日仕事に向かう道も昔から知っている慣れた道です。

取材でいろんな場所にいきますが、土地勘があるので道に迷ったり、場所がわからず不安になったり、ということはほとんどありません。

 

住めば都とは言いますし、スーパーやコンビニ、飲食店、病院など、生活していく中で徐々に覚えていくと思いますが、都会の場合はやはりその土地の生活になれるまで時間がかかります。

例えば「急に体調が悪くなったけど、どこの病院に行ったらいいのか」「そろそろ髪を切りたいけど、美容院はどこがいいんだろう」など、知らない土地での生活では悩むことも多いと思います。

 

地元なら、昔から通っているかかりつけの病院があったり、知り合いが勤めている美容院があったりして、気軽に行きやすいですよね。

また、気心の知れた家族や友人がそばにいるので、おすすめの飲食店などの情報がすぐに得られるのも嬉しいです。

 

知り合いが多くつながりも深い

生まれ育った地元での暮らしは、知り合いが多く人とのつながりが深いので、困った時には助けてもらえることもあります。

家族だけじゃなくて親戚も近くに住んでいたり、近所の人も昔から知っている場合が多いので、どんな人が周りにいるのかわかっている暮らしは安心感につながります。

 

例えば、過去にこんなことがありました。

私が住んでいる地域は雪国なので、車が雪に埋もれて立ち往生してしまうこともあります。

困っていると、近所の人が車を押してくれたり雪かきを手伝ってくれてすぐに解決できました。

 

また、うちは夫も地元出身者なので、夫の家族や親戚、友人たちも周りにたくさんいます。

付き合いが深いので、例えば病院で処方箋をもらったら同級生の薬剤師の方の薬局に行ったり、保険の見直しや住宅ローンの手続きなどでも夫の友人や昔からの知り合いに頼むことができました。

 

そして、地方紙で働いていると、記者でありながら、その地域の住民であることも実感します。

取材で訪れた場所をプライベートで活用したり、休みの日に出かけた先で取材相手とばったり会うこともよくあります。

取材相手が自分の家族や友人と関わりのある人というケースもたまにあり、話しているうちに距離が縮まり、会話が弾むというメリットもあります。

 

都会の一人暮らしでは、周りにどんな人が住んでいるかわからなかったり、知り合いも多くないため、何か困ったことがあった時にすぐに頼る人がいないという不安もあると思います。

また、昔からの知り合いがいるのといないとでは、仕事の人脈や幅にも多少影響がある気がします。

私は地方紙記者の仕事で地の利を生かすことができています。

 

人が少なく生活がゆったりしている

地方では人口減少が進んでいます。これは基本的には問題ですが、都会の喧騒に揉まれて疲れた人には、ゆったりとした田舎の暮らしは癒されるかもしれません。

 

私も大学時代は、都会で満員電車を経験したり、人混みにうんざりすることがありました。

住んでいるうちにある程度は慣れましたか、どこに行っても人、人、人という状況は、田舎暮らしが長かった私には時々きつかったです。

 

都会に比べると、人が少ない地方の暮らしは本当にゆったりしています。

商店街を歩いていても人通りは少ないし、道路が渋滞するということもありません。

買い物に出かけても人が少ない時間帯であれば、店内をゆっくり見て回ることができ、人混みに疲れる心配もないです。

子どもと一緒に遊びに行く動物園や水族館も、季節や天候によっては、貸し切り状態ということもあります。

 

また、子育て中の立場としては、子どもには豊かな自然の中でのんびりと育ってもらいたいという思いもあります。

地域に子どもが少ない分、学校の規模もけして大きくはありません。

それは学校でも地域でも子ども一人ひとりに手をかけてくれる環境にもつながると思っています。

都会で大人数の中で揉まれて育つのももちろん良いところがあると思いますが、一人ひとりが主役になれる、地域の宝として育ててもらえることは地方での子育ての良さだと感じます。

 

地元の会社に就職した私が実感する地元就職の3つのデメリット

人とのつながりが窮屈に感じることもある

地元に就職すると人とのつながりが深くなります。

ただ、人間関係が深いことはメリットでもありますが、時にはデメリットにもなります。

 

田舎では、良いことも悪いことも含めて人の言動がすぐに噂話になります。

「○○さんが病気になった」

「○○さんが離婚した」

「○○さんちの子どもが不登校になった」

など、時には知られたくないことも周りの人に知られてしまうこともあります。

こんな話は私が実際に耳にした噂話ですが、本人の立場だったらあまりいい気はしませんよね。

 

また、田舎によくある話だと思いますが、結婚や就職について世話を焼きたがる人も結構います。

私も独身時代は、取材先などから「知り合いの息子さんがまだ独身なんだけど今度会ってみない?」などとよく声をかけられたりしました。

本人にその気があれば別ですが、私は声をかけられる度になんだかあまりいい気はしませんでした。笑

めんどくさく思ったり、余計なお世話に感じたりすることもありました。

 

その人の考え方や性格にもよると思いますが、人とのつながりが深い分、人間関係が少し煩わしく感じてしまうという方もいるかもしれません。

 

娯楽が少ない

地元が田舎の場合、休日に遊びに行く場所が限られたり、趣味を思い切り楽しめないという問題があります。

 

実際、私も友人と会う時はお互いの自宅やカフェ、飲食店ということがほとんどで、出掛ける場所がマンネリ化してしまいがちです。

また、私は学生時代は趣味がライブ参戦で、週に2、3回ライブハウスに足を運ぶこともありましたが、田舎に住んでいる今は好きなバンドのライブに行くことは年に1回程度になってしまいました。

 

他にも、都会で過ごした学生時代は、友人と一緒にテーマパークに遊びに言ったり、美術展を見に行ったり、ひとりでぶらりとデパートや大型店に行くこともできました。

都会の生活に慣れている方だと、田舎での生活は娯楽が限られているため刺激が少なくて物足りなく感じるかもしれません。

 

でもその分、海や川、大きな公園などに気軽にドライブに出掛けたり、自然を満喫することはできるのでアウトドアが好きな方は地方暮らしも苦ではないと思います。

デパートや大型店などは近くにはありませんが、買い物も通販を利用すれば欲しい物を手に入れることができるので、それほど不便ではありません。

 

給料が安い

職種にもよりますが、都会と比べるとどうしても給料は安くなると思います。 

私も大学を卒業して今の会社に就職しましたが、都会に就職した友人よりも初任給がだいたい6、7万円くらい低かったと記憶しています。

年齢を重ねて勤続年数が増えると給料も上がりますが、都会と地方の給料の差はなかなか埋められません。

 

ただ、メリットでもあげたように、実家暮らしをすることで出費を抑えることができたり、田舎の産直施設などで食材を安く手に入れることができるので、生活費は都会に比べるとかからないと思います。

 

まとめ

今回は地方出身の就活生の方に向けて、地元の新聞社に就職して10年目の私が実感する地元就職のメリットとデメリットを紹介しました。

学生時代を都会で過ごした私は、都会での生活も悪くはなかったし、もし都会の会社に就職が決まっていればそのまま残っていたと思っています。

そして、今回デメリットであげたように、生まれ育った場所で過ごすことは良いことばかりでもありません。

それでも地元に就職して10年が経って、私にとってはメリットの方が多いし、今の生活にも満足しています。

今大学生の方も10年後や20年後の未来も想像しながら、ぜひ地元に就職する道も考えてもらえたらうれしいです。

人見知り新聞記者の私が取材で人と話す時に気をつけている5つのこと

こんにちは、しろくまです。

 

新聞記者ってどんな人が向いていると思いますか?

テレビで記者会見の様子を見ると記者が鋭い質問を飛ばす姿が映っているので、「気が強い人」「ハキハキと話せる人」という印象が強いかもしれません。

 

でも、私は人見知りで口下手です!

 

「人見知りでも記者の仕事ってできるの?」って思われる方もいるかもしれません。

 

結論から言うと、できます!

私は地方紙記者の仕事を10年続けています。 

仕事で苦労することもありますが、性格ってなかなか変えられませんよね。

そしてこの仕事に就いてからわかったんですが、案外、人見知りの新聞記者もいます。

 

今回はそんな私が、取材で人と話す時に気をつけていることを紹介します。私と同じように、「人見知りだけど、人と接する仕事に就いてうまくやっていけるかな?」と悩んでいる方に参考にしてもらえたらうれしいです。

 

 

人見知りでも記者になれるのか

最初にも書きましたが、人見知りでも、口下手でも記者になれます!

 

私以外にも、人見知りの新聞記者って結構いるんです。

同僚にもいますし、同業他社にもいます。

どんな仕事でもいろいろな性格の人がいるように、新聞記者にも明るくて積極的な人もいれば、控えめで落ち着いている人もいます。 

 

記者の仕事は「話す」ことではなく、「聞く」ことです。

仕事で相手にそこまで馴れ馴れしく話す必要はありません。

むしろ、あまり馴れ馴れしい感じだと警戒されてしまうこともありますよね。

逆によくしゃべる記者よりも、人見知りで口下手な記者の方が、取材相手よっては安心感を与えることもあると思います。

 

取材する時に、私が気をつけていることを次で詳しく紹介します。

 

取材で人と話す時に気をつけている5つのこと

まず記者として求められるのは、取材相手に対する真摯な気持ちと態度、聞く姿勢です。

相手が何を言おうとしているのか、伝えたいことは何なのかをしっかり受け止め、聞き出す力が必要です。

これは人見知りでも、口下手でも、引っ込み思案でも関係なくできることだと思います。

 

その上で私が実際に取材で人と話す時に気をつけていることは次の5つです。

  • あいさつをしっかりする
  • 相手に興味を持ってどんどん質問する
  • 寄り添う気持ちを大事にする
  • 仕事用キャラで落ち着いて話す
  • 感謝の気持ちを忘れない

それぞれ具体的に紹介します。

 

あいさつをしっかりする

まずは、何と言っても、あいさつが基本です!

 

ただ、人見知りの方には結構勇気がいることですよね。

人見知りで口下手だと声が小さいことも多いし、あいさつをするタイミングに悩むこともあるかもしれません。

「無視されたらどうしよう」と怖くなったり、恥ずかしさから声がさらに小さくなってしまうかもしれません。

気持ちはよくわかります。

 

でも、人と会った瞬間、自分からあいさつしましょう!

人見知りな自分を受け入れながら、隠れたくなる気持ちをぐっとこらえてください。

相手に気づいた時に会釈して、自分から近づいてハッキリとした口調で言葉を交わすだけでいいんです。

 

「○○さん、こんにちは」

「先日はありがとうございました」

「またよろしくお願いします」

 

私は、あいさつはこのくらいの会話で十分だと思います。

特に、仕事以外の時に取材先の人とばったり会った時など、話題がなければそれ以上無理して話す必要はありません。

ただ、あいさつをするのとしないのとでは印象が全く変わります。

相手の存在に気付いているのに無視するのは印象が悪いので、気付いたら自分から声をかけるように心がけています。

 

相手に興味を持つ

「会話が続かなかったらどうしよう」「盛り上がらなかったらどうしよう」と不安な気持ちになるのは、人見知りの方にありがちですよね。

でも、記者をしていて思うのは、仕事で人と話す時に気の利いたことを言おうをしなくてもいいということです。

 

取材で大事なのは、まず、相手がどんな人なのか、興味を持って話を聞く姿勢です。

私は、取材相手と初めて会ったら「この人はどんな人だろう?」と思いながら簡単なプロフィールや経歴を聞いてみます。

そこで、小さくても共通点を見つけるとぐっと親近感が生まれます。

「あ、自分と同じだ」と思ったら、取材とは関係なくても、さりげなく「実は私もです」と言います。

これで、相手にも「おっ」と思ってもらえると、取材の序盤から距離が縮まって話しやすくなります。

 

そして話を聞く中で「○○についてはどうですか?」「○○したのはどうしてですか?」というように、自分が疑問に思ったこと、知りたいことをどんどん質問していきます。

事前に必ず聞かなければいけないことはいくつかメモしておきますが、あとはその場で話しながら、単純に聞きたいことを聞いていくと自然に会話は続きます。

 

大切なのは、「なんでだろう」「どうしてだろう」と相手に興味を持ってどんどん質問することです!

これができれば、取材で困ることはそれほどありません。

 

寄り添う気持ちを大事にする

記者になってから、毎日本当にいろんな人に話を聞いてきました。

取材中、気をつけなければいけないのは、用意してきた質問を繰り返すだけになってしまうことです。

例えば、「◯◯についてはどう思いますか?」と質問した場合に、相手が話してくれた内容について、「わかりました」だけで終わらせてしまうと、アンケートのようになってしまい会話がギクシャクしてしまいます。

 

アンケートにならないように心がけていることの一つとして、相手に寄り添う気持ちを持つようにしています。

 

嬉しい出来事だったら、「おめでとうございます」「良かったですね」などと心から祝福します。

悲しい出来事なら、「大変でしたね」「残念ですね」と相手の気持ちを察しながら共感するようにしています。

 

人見知りの場合、人と話す時に緊張してしまうこともあると思いますが、相手の話の内容に耳を傾けて気持ちに寄り添うことを意識することで、自然な会話ができるようになります。

 

仕事用キャラで落ち着いて話す

人見知りの方にありがちだと思いますが、緊張から挙動不審になってしまいませんか?

でも、挙動不審だと怪しまれます。

相手に「こいつ、大丈夫か?」と不信感を与えてしまうと良い話が聞けませんよね。

 

私は緊張した時、まず人見知りのセルフイメージを封印します!

「仕事だから」と自分に言い聞かせて、なるべく堂々と落ち着いた振る舞いを心がけるようにしています。

 

そしておすすめなのは、人と会う時に「仕事用キャラ」を設定してなりきることです。

職場の先輩や同僚、仲の良い友人など、身近な憧れの人を思い浮かべて、その人のしぐさや対応をイメージしながら、自分の仕事用キャラを作ります。

取材相手にもさまざまなタイプがいるので、相手に合わせられるように何パターンか事前にキャラを想定しておくと安心です。

ある程度相手のノリに合わせることができると会話が楽になります。

 

私は実際に人と話す時に、相手のタイプを意識しながら自分の身近にいる雰囲気の近いタイプの人と重ねてみます。

「あの人ならどうするかな?」と想像しながら、明るく元気な人と話す時は相手のノリに合わせて少しだけテンションを上げてみたり、真面目でおとなしい印象の人には真面目な先輩の受け答えを真似してみたりします。

 

最初は難しいかもしれませんが、周りの人のキャラを少し真似することで、人見知りの自分のイメージをおさえることができるはずです。

私も毎日たくさんの人と会って話す中でだんだん身に付いていきました。


感謝の気持ちを忘れない

取材で人と話す時に忘れてはいけないと思うのが、相手への感謝の気持ちです。

どんな取材でも、相手の貴重な時間を使っているのを忘れないようにします。

 

記者の中には、「取材してあげている」という上から目線の人もたまに見かけます。

そういう態度は相手にも伝わるので、悪い印象を与えてしまい会話もうまくいきませんよね。

相手に媚びる必要はありませんが、フラットな立ち位置でもこちらも相手の時間を使っていることを感謝するようにします。

 

逆に、「取材を受けてやっている」という横柄な態度の取材相手もたまにいます。

もし、相手に嫌な態度をとられたら、こちらも正直嫌な気持ちになりますが、仕事だと割り切ってめげずに質問します。

話の切り口を変えたり、時には時間や距離置きながら何度も向き合わなければならないこともあります。

その時はつらいですが、後から振り返ると自分を成長させてくれた貴重な経験だと思えることもあります。

 

人との出会いや会話は、良いことも悪いことも、全て自分の経験や糧になるはずです。

どんな取材でも話をしてくれた後は「お忙しい中、ありがとうございました」とお礼を言うのが大切だと思います。

 

まとめ

というわけで、人見知り記者の私が、取材で人と話す時に気をつけていることをまとめました。

私と同じように、「人見知りだけど、人と接する仕事に就いてうまくやっていけるかな?」と悩んでいる方、人見知りでもなんとかなります!

大切なのは、あいさつや相手への感謝の気持ちなど、人と向き合う真摯な態度だと思います。

あまり緊張せずに、リラックスして話してみてくださいね。きっと大丈夫です。 

地方紙記者歴10年の私が語る!記者になって良かったことベスト5

こんにちは、しろくまです。

 

私は大学を卒業して、生まれ育った地元に戻り、地方紙記者になって今年で10年になります。

これまで、楽しいことやうれしいこと、つらいことや悲しいことなど、とにかくいろんなことがありました。

 

この仕事をやってきてだいぶ慣れてきたし、職場では中堅の領域に入ったのかなと感じています。

とはいえ、記者としてまだまだ学ぶこともたくさんありますし、これからもどんどん成長していかなければと思います。

 

会社の同期や先輩、後輩の中には途中で辞めていった同僚もいる中、私がここまで記者を続けてこられた理由を少し考えてみました。

 

今回は、記者歴10年の私がこの仕事に就いて良かったと思うことを振り返りながら、新聞記者の仕事について紹介します。記者志望の就活生の方や新聞記者の仕事に興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

 

記者になって良かったことベスト5

文章を書くという好きなことでお金を稼いでいる

私が新聞記者を10年続けることができた理由として一番大きいのは、好きなことを仕事にできていることです。

 

記者は取材したことを自分なりにまとめて、原稿にすることが仕事です。

書くことが好きな自分にはぴったりのライフワークだと思っています。

得意かどうか、向いているかどうかはまた別ですが、毎日パソコンに向かって文章を書くことは、私にとって単純に苦ではない作業です。

 

学生時代からmixiやブログなどで毎日パソコンで文章を書いてきました。

当時は日記みたいな内容を好きかってに書きまくっただけでしたが、それでも日常的に書く習慣がついていたと思います。

 

就職すると、職種によってある程度は毎日同じことを繰り返すことになります。

私の場合、書くことが好き、苦痛じゃないということはこの仕事をする上で本当に良かったと感じています。

もし書くことが嫌いだったら、毎日パソコンに向かって文章を書くことは苦痛すぎて耐えられなかったと思います。

まぁ、そういう人はそもそも新聞記者にはならないかもしれませんね。

 

好きなことでお金を稼ぐ、これが新聞記者になって一番良かったと思うことです。

 

たくさんの人に出会える

記者の仕事は毎日が「出会い」の連続です。

取材を重ねるごとに知り合いが増えていきます。

いろいろな場所に行き、さまざまなジャンルの人と出会える仕事はなかなかありません。

 

私は人見知りですが、人に会って話を聞くのは楽しいです。

地方紙なので取材対象のメインは地域に住んでいる人々。

全国紙のように政治家や芸能人など、テレビで活躍する人に会う機会は少ないですが、地域の有名人をはじめ、子どもからお年寄りまでたくさんの人に会います。

 

私はこれまで主に文化、教育、スポーツの担当をしてきたので、時には、スポーツの全国大会で活躍する地元のヒーロー選手に話を聞いたり、文化芸術に優れた地域のアーティストの作品を堪能したりすることもあります。

普通に暮らしていたら、なかなか話を聞くことがない人たちにもインタビューできるのは、やはり面白いし刺激を受けることも多いです。

 でも、有名な人ばかりではなく、地域に暮らしている子どもたちやお年寄りから生の声を聞いて紙面で届けられることで気付くこともたくさんあります。

 

取材相手には、ほぼ毎日のように顔を合わせる人もいれば、一期一会の人もいます。

時にはその人の人生や感性について話を聞くこともあります。

とにかくたくさん人に出会い、支えられながら、日々の仕事を積み重ねてきました。

 

そして、自分が書いた原稿が載った日は、新聞を手にしている人や読んでいる人の姿を見ると充実した気持ちになります。

取材相手から紙面掲載を感謝されたり、読者から問い合わせや反応がある時もまたうれしいですね。

 

こうした人との出会いが仕事のやりがいにもつながっていると感じています。

 

いろいろな場所に行ける

記者は本当にいろいろな場所に行くことができます。

 

日時生活では、自分で車を運転して取材に向かいます。

市役所、学校、スポーツ施設、文化施設福祉施設、病院、山、海、公園、企業、個人宅など、取材で足を運ぶ場所は数え切れません。

時には、一般公開されていない会議や一般の人はなかなか立ち入れないような場所にも入ることができます。

例えば、スポーツ取材であれば、野球場のバックネット裏の記者席やバスケットボールのリング下など、試合を間近で見ながら迫力あふれる写真を撮影するなど、特等席から取材できます。

 

また、時々県外への出張取材もあります。

実際に私はこれまで東北から九州まで行きました。

北海道や沖縄にも行った同僚もいます。

取材は基本的にひとりで行くので、もともとひとり旅が好きな私には嬉しいポイントの一つです。

 

私は社内でじっとしているのが苦手なので、どんどん外に出て行けるこの仕事が気に入っています。

 

自分のペースで仕事ができる

記者の仕事は働く時間が不規則です。

うちの会社では、だいたい朝9時から夜8時くらいまでを目安にしていますが、取材によって仕事の開始時間や終了時間が変わります。

このリズムに慣れるまでは少し大変でした。

 

そのかわり、一日中会社にいて周りから監視されるというような窮屈な感じはありません。

私は何度か内勤も経験しましたが、記者の仕事に慣れてしまうと、自由に外に出られないことは本当につらかったです。

 

記者は基本的に一人で行動するので、周りに気を遣う必要もありません。

とにかく、その日に取材した原稿を書き上げて夕方までにデスクに提出することが大事なので、それさえ守れば、日中は社外で自分のペースで過ごすことができます。

私はパソコンを持ち歩いて取材現場などで原稿を仕上げることも多いです。

 

明確な休憩時間が決まっていないため、取材の合間にコンビニに寄ったり、時間があれば昼前後に少しゆっくりランチをすることも可能です。

 

私には、ある程度自分ペースで仕事ができるこのスタイルが合っているなぁと感じています。

 

ニュースの最先端にいられる

新聞記者は、常にニュースの最先端にいられます。

というか、いなくてはいけません。

日々のニュースを読者より先に把握して伝えることはもちろんですが、自分で問題意識を持って発掘したり、さまざまな角度から物事を見て真実を追求します。

「これは記事になるかも」というアンテナを立てて毎日過ごします。

 

また、取材して原稿を書くためには情報をたくさん集めなければなりません。

基本的に「なぜ」「どうして」という疑問を解くために、たくさんの人に話を聞いて、たくさんの情報を集めます。

その過程で自分自身の「知りたい」という気持ちを大切にしながら、好奇心を満たせるのもこの仕事の醍醐味です。

 

毎日取材して原稿を書き、読者にニュース届けられる仕事は、好奇心旺盛で何でも興味がある私にとってとても充実感がある仕事です。

 

まとめ

今回は、私があこがれの新聞記者の仕事に就いて良かったと思うことをまとめました。

新聞記者に限らず、どんな仕事でもメリットとデメリットがありますよね。

記者の仕事は確かに肉体的、精神的につらいこともありますが、私の場合は面白さ、楽しさ、やりがいの方が大きく、何より取材先に支えられて10年間続けてこられたと感じています。

記者の仕事に興味のある方、記者志望で就活中の方の参考になればうれしいです。

マスコミ就活に向けて頑張ったこと〜仮面浪人に失敗した私の場合〜

こんにちは、しろくまです。

 

この記事を読んでくれているあなたは、仮面浪人に失敗したり、どうしてもマスコミに就職したいという方だと思います。

 

私は大学時代に仮面浪人に失敗しましたが、その後、無事にあこがれのマスコミ業界で働くという夢を叶えました。

 

だから、仮面浪人に失敗してもマスコミ業界への夢をあきらめきれない大学生の方の気持ちがよくわかります。

たとえ今はつらい気持ちで落ち込んでいても、ぜひ気持ちを切り替えて就活に臨んでほしいと思います。

 

今回は私と同じように仮面浪人に失敗して、元の大学に残留した方に向けて、私のマスコミ就活体験記をお届けしたいと思います。

 

 

就活まである程度時間がある場合

はじめに、もし、これを読んでくれているあなたがまだ大学1、2年生だったら、今すぐ仮面浪人をやめて、今いる場所で全力で大学生活を過ごしてほしいと思います。

 

もし、今私が大学1年生に戻れるとしたら、こんなことをするだろうなということをお伝えします。

 

大学生活は、入学した大学が全てではないんです。

バイト先にはいろんな大学の人や社会人の人がいます。

他大学のサークルに入ることもできます。

大学生という自由な立場を最大限に利用して、旅に出てもいいし、留学するのもいいと思います。

本をたくさん読むのも、趣味に没頭するのも最高です。

大学の講義だって結構面白いし、周りにしっかり目を向ければ同じ大学の中でも気の合う友人も見つかるはずです。

 

マスコミ業界に憧れている人で、時間がまだまだあるなら、ぜひマスコミ関係のバイトやインターンシップも経験してほしいです。

実際に働いて現場を見ることで、理想と現実のギャップを感じてください。その上でこれが自分のやりたい仕事だと思ったら、そのまま夢に向かって進んでください。

 

どんな職業を目指すとしても、とにかくたくさんの人と出会い、たくさんの経験をして、たくさん刺激を受けてくださいね!

 

就活まで時間がない場合

続いて、就活まで時間がないという方、主に大学3年生の方に向けて、仮面浪人に失敗した私が実際に就活に向けて頑張ったことを紹介します。

 

今のありのままの自分を受け入れる

仮面浪人に失敗して、就活までもう時間がないという方もいると思います。

大学2年生の冬に仮面浪人で受験に失敗した私もそうでした。

 

気持ちを切り替えて就活に向かう決意をしたのはいいものの 、周りの学生と比べて、サークルやバイトなどの普通の大学生活の経験が少ないので、めちゃくちゃ焦りました。

 

もう1年仮面浪人するべきか?

就活は諦めて編入試験を受けたり、大学院に行こうか?

休学して旅に出るべき?

など、迷走しそうにもなりました。

 

そんな私が、就活に臨む上でまず決めたのが、今の自分を受け入れることです。

そして自分に足りない経験を埋めていく作業をとことんやりました。

 

詳しくは別の記事で紹介しているので、良かったら読んでみてくさいね。


その上で、「仮面浪人をしていたからどうしてもエントリーシートに書くことが見つからない」と落ち込んでいる方に向けて一つアドバイスがあります。

これは賭けでもありますが、仮面浪人をしたことをぶっちゃけてみるのはどうでしょうか?

仮面浪人をしていたから大学生活のエピソードがないという方でも、この方法なら就活に臨む気持ちが少し楽になるのではないでしょうか?

 

実際、私もエントリーシートに仮面浪人経験を書いたことがあります。

仮面浪人に失敗した後に何を学び、何を頑張ったのかまで伝える必要がありますが

自分の大学生活を振り返って、仮面浪人をしていた時間が大きいのであれば

無理に取り繕わずに一つのエピソードとしてそのまま伝える方法もあると思います。

私は、これでNHKや大手新聞社の書類審査は通りました。

数万人の応募者の中で目立つことはできたかな、と思います。 

 

ただ、これはもうそれぞれの判断になりますが、仮面浪人後の生活が充実したものになったのなら、あえて書く必要はないと思います。 

私は、今働いている会社を受ける時はあえて仮面浪人のことは書きませんでした。

就活を進めていくうちに、仮面浪人から時間がたったことに加え、他に自分の大学生活の核となる経験ができたからです。

それに地方の小さな会社では、浮いてしまう、変わり者だと思われてしまう、というマイナスイメージも考えられました。

 

あくまで一つのアイディアとして、仮面浪人生活の失敗から学んだことや、悩み苦しんだことがそのあとの成長につながったと言えるなら、それも一つのエピソードになるはずです。

 

マスコミ業界で働いている人に会う

仮面浪人をしていた自分を否定せず、受け入れて、気持ちが就活に向かえるようになったら、次はマスコミ業界で働いている人の話をたくさん聞いてほしいです。

 

マスコミ業界への憧れがある方でも、実際に現場を知っている人ってそれほど多くはないと思います。 

例えば、「新聞記者になりたい。記事を書いて世の中の人に真実を伝えていきたい」

と考えている方がいるとします。

一般的には、新聞記者の仕事のやりがいや面白さといった情報が目立つと思いますが

実際に働いてみると

「こんなに不規則な仕事なのか」

「取材のアポを取るのに、何十回電話しても断られるのか」

「書きたい記事を書いても、デスクの修正でほとんど書き換えられてしまうのか」

など、もしかすると思い描いていたものとは、違った現実があるかもしれません。

 

だからこそ、できるだけ自分が就きたい仕事、入りたい会社で働いている人に話を聞くことが大切です!

 

私もたくさんのマスコミ関係者に話を聞きました。

議員インターンシップでお世話になった国会議員の秘書の方に、知り合いの新聞記者の方を何人か紹介していただいたり、友人の先輩やバイト先の同僚でマスコミに内定をもらった方に会ったり、マスコミ分野に詳しい大学教授に話を聞いたり、SNSで新聞記者の方のアカウントを探しまくってメールを送ったり。

周りの人にも協力してもらいながら、自分の行動範囲を広げてどんどんマスコミ関係の方を探しました。

 

実際にマスコミで働いている人やその業界に詳しい人たちに話を聞くことで、記者のやりがいや面白さだけではなく、つらいことや大変なことも含めて仕事のイメージが膨らんでいきました。

また、あこがれの職種の方に自分の思いを伝えることで、記者になりたいという情熱や自分の強み、不安な気持ちなどとも向き合っていけたと思います。

時には厳しい意見を言わて、向いてないかもと落ち込むこともありましたが、逆に自分の弱点を把握することもできました。

 

そして、私が話を聞かせてもらったマスコミ関係の方はみなさんとても輝いて見えました。

そんな方たちから刺激をもらったり、応援してもらったりしたことで就活へのモチベーションもどんどん高まりました。

 

就職説明会に参加しまくる

話を聞かせてくれるマスコミ関係者を探すのと並行して、マスコミ関係の就職説明会やセミナーに参加しまくりました。

 

テレビ局や新聞社、出版社などの各会社が単独で行っているものをはじめ、合同説明会やマスコミ就活塾が主催するものまで、とにかく少しでも情報が得られそうなイベントにどんどん参加しました。

 

「同じような説明会に何回も行っても意味ないんじゃないの?」

と思う方もいるかもしれません。

 

でも、当時の私は「マスコミ」や「新聞」と名前がつく就活イベントはすべて参加するくらいの勢いで申し込みました。

同じような内容でも、繰り返し話を聞いてメモを取ることで理解が深まりますし

同じ志を持ったたくさんの就活生が集まるので、情報交換できる就活仲間もできました。

会社や記者の方への質疑応答の際に、勇気を出して質問することで度胸も鍛えられたと思っています。 

 

会社説明会セミナーでは、大学名も関係ないし、意識の高い人もいれば、友達と一緒になんとなく参加したという感じの人もいます。

そういう中で、会社の採用担当の方の話を真剣に聞いて、現場で働く人に直接質問する姿勢は、その後の就職試験でも絶対に役に立つはずです。

 

まとめ

こんな感じで、私は仮面浪人に失敗した後、大学3年生の春からマスコミ就活を意識して頑張りました。

マスコミ就活を通して感じたのは、本気でマスコミを目指して大学1年生からこつこつ頑張ってきた人もいれば、大学3年生以降にはじめてマスコミを意識したという人もいるようでした。

仮面浪人をして、大学3年生になり就活まで時間がないと焦る気持ちはわかりますが

今からでもやる気と努力次第で周りの学生と同じスタートラインにたてるはずです。

そのためにも、早い段階で気持ちを切り替えて、まずは、今の自分を受け入れるところから始めましょう。

仮面浪人に失敗しても、就活を通して、あなたの希望の花が咲くように祈っています。

仮面浪人失敗後の対処法と残りの大学生活を有意義に過ごすポイント

こんにちは、しろくまです。

 

先日、仮面浪人をして失敗した時の経験談とおすすめしない理由について書きました。

 

そちらの記事を読んでもらえたら、仮面浪人の過酷さと失敗した時の辛さはわかってもらえると思います。 

 

www.shirokumalife.work

 

 

ただ、既に仮面浪人を経験して志望校に不合格だった方、仮面浪人に失敗して抜け殻のようになっている方もいるはずです。

 

私もそうだったので、そのつらい気持ちは痛いほどわかります!

 

そんな方に向けて、私がどうやって立ち直ったのか、経験談を踏まえた対処法や残りの大学生活を有意義に過ごすポイントを紹介します。悩んでいる方に少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。

 

 

仮面浪人で受験に失敗した時の3つの対処法


心身のケアをしながりゆっくり休む

まず、長い間本当にお疲れ様でした。

二足のわらじを履いて戦った自分の体を労ってあげましょう。

体や心に不調を感じている方もいると思います。

無理に何かしようと思わず、ゆっくり休んでもらいたいです。

 

私も仮面浪人で受験に失敗した後は体調を崩しました。

たくさんのものを犠牲にして、あれほど頑張ったのに落ちた、という現実をなかなか受け入れられませんでした。

誰にも会いたくなかったし、これからどうしたらいいかわからず抜け殻のようになりました。

 

私が本格的に仮面浪人をしたのは大学2年生の時です。

3年生になる前の春休み中、大学に戻りたくなくて毎日泣いていました。

心療内科を受診してカウンセリングを受けたこともありました。

医師や家族から無理に大学に行かなくてもいい、と言われたことで気持ちが随分楽になりました。

 

実家に帰省して、しばらくは何もせずに過ごしました。

たまに、地元の友人に会ったり、好きなバンドの音楽を聴いたり、カラオケでストレス発散したり、じっくり本を読んだり…大学生活や受験勉強から離れてゆっくり過ごしました。

 

地元で1カ月ほど過ごし、たっぷり充電したことで、春休みが終わる頃には、「せっかく3年生に進級したんだから、とりあえずもう一度大学に行ってみようかな」と思えるくらいに回復しました。

 

自分と向き合う

ゆっくり休んでだんだんエネルギーが湧いてきたら、次は自分ととことん向き合ってほしいです。

 

これからどうしたいのか。

残りの大学生活で何をしたいのか。

就活はどうするのか。

卒業したら何をしたいのか。

 

今自分がいる地点を把握して、自分がやりたいことを思いつくだけ書き出してみるのがおすすめです。 

今まで仮面浪人生活で我慢してきたこと、できなかったことをやりましょう。

 

サークルに入ったり、バイトをしたり、興味のある授業を受けたり、留学したり、時間を作って旅に出たり…今の大学にいてもできることはたくさんあります! 

 

やりたいことが見つかったら、空白の時間を埋めるように、失った時間を取り戻すようなつもりで、どんどんいろんなことをやってほしいです。

 

たくさんの経験が財産になり、「自分もできるんだ」という自信につながるはずです!

 

今の大学に残る決断をする

仮面浪人に失敗したら、立ち直るまでに時間がかかると思います。

落ち込んでいる中で、もしかしたら大学を辞めたくなるかもしれません。

 

でも、少し立ち止まって考えてもらいたいです。 

せっかく仮面浪人をして頑張ってきたのに、受験に失敗して大学を辞める選択をするのはもったいないと私は思います。

 

私自身、仮面浪人中も受験に失敗した後も、大学をやめたくなりました。

 

でも、最終的に大学に残る道を選びました。    

仮面浪人で大学に在籍した時間は無駄ではなかったと気づいたからです。

 

仮面浪人をしながら、高い学費を払って、行きたくなくても頑張って通って単位を取りました。

人間関係に悩みながらも、その大学で信頼できる友人もできました。

2年間の大学生活は、少なからず自分の生活の基盤にもなっていました。

 

そして、志望校には受からなくても、大学生という肩書きがあることで得られるメリットがたくさんあると感じました。

仮面浪人の数少ないメリットである、「落ちても大学に在籍できるという保険」はどうか大切にしてもらいたいです。

 

 

仮面浪人に失敗した私が残りの大学生活を有意義に過ごすためにしたこと


ここからは、元の大学に残留した私が卒業までをどう過ごしたのかを紹介します。

 

気持ちを切り替えて次の目標を設定

私が仮面浪人をやめて、大学に残る決断をしたのは3年生の春です。

 

受験に失敗して絶望している私を外に連れ出してくれたのは、高校時代からの友人でした。

大学は違いましたが、たまたま同じ沿線上に住んでいたことから高校卒業後もよく会っていました。

彼女も現役時代に志望校に受からず、滑り止めの大学に進学しました。

彼女のすごいところは、そこで腐らずに早くから就活を見据えて努力を重ねていたところや、趣味や自分の時間など大学以外の生活を充実させていたところです。

 

そんな友人が

しろくまの夢は、早稲田に入ることじゃなくて、その先のマスコミの仕事だよね?今からでも大丈夫だよ。一緒に就活頑張ろう!」

と励ましてくれました。

 

そうなんです!

仮面浪人中は、とにかく早稲田に入ることが目標になっていましたが、そもそも私の夢はマスコミ就職!

早稲田に入れなくても、最終的にあこがれの仕事につければ結果オーライ!!

 

友人の言葉で、徐々に前向きになり、気持ちを切り替えることができました。

友人には本当に感謝しています。

 

大学生のうちにやりたいことをやる

とはいえ、仮面浪人に失敗した私が、いきなり就活?

まともに大学生活を送っていないのに?

という戸惑いもありました。

 

でも、よく考えると、大学1、2年生の時ってほとんどの人が就活のことなんて考えていませんよね。

サークルやバイトに打ち込んだり、ひたすら遊んだり、中には単位もほとんど取れない人もいます。

なので、就活に関しては仮面浪人に失敗した私でも同じスタートラインに立てました。

 

私はまず、就活に向けて必要な情報を集め、就職試験までにやるべきことを考えました。

そしてそれと同時に、今まで受験勉強で我慢してきたことや大学生のうちに楽しみたいことをリストアップしました。

 

実際に、私が取り組んだことをいくつか紹介します。

 

  • 国会議員事務所でのインターンシップ
  • 聞き書きボランティア
  • 早稲田の学生と交流する
  • 好きな講義を受ける
  • 友人に会う
  • 京都旅行
  • 好きなバンドのライブに通う
  • 本を読む
  • マスコミの就職説明会に参加しまくる


こんな感じで、就活までの期間、もしくは就活と並行しながらやりたいことをたくさんやりました!

 

大学生活の核となる経験をする

やりたいことをリストアップした後は、とにかく片っ端から取り組んでいきました。

 

その中で私にとって特に大きかった経験は、「議員インターンシップ」です。

3年生の夏休みに民間団体の仲介で、国会議員の事務所でインターンシップをしました。

マスコミの中でもテレビや新聞の政治記者に憧れていた私は、一度現場を体験したいと思っていました。

私が受け入れ先に希望したのは、テレビや新聞でもよく見かける議員さんでした。

面接で、私よりも学歴が高い大学生もいる中から、自分一人だけがその議員事務所に受け入れてもらえました。

受験で落ち続けていた私にとって、この「合格」も本当にうれしかったです。

 

インターンシップでは、永田町の議員事務所に毎日通い、議員や秘書の仕事を見学したり、時にはテレビや新聞の取材などにも同行しました。

普段は見られない政治の最前線に触れることができたこの期間は本当に有意義な時間でした。

インターンシップを通してたくさんの社会人と接したことやマナーや礼儀を学んだことは、その後の就活にもつながりました。

 

私は、この議員インターンシップが大学生活やその後の就活の核になったと思っています。

 

行きたかった大学の学生と交流する

志望校には入れなくても、その大学のインカレサークルに入ることもできるし、その大学の友人をつくることだってできます。

 

仮面浪人失敗を経て、私は自分が在籍した大学の枠に縛られず、同じ大学生という立場をフル活用してどんどん外に足を広げました。 

私は仮面浪人時代から、志望校の早稲田大に通っている方とインターネットを通じて交流していました。

意識の高いおもしろい人たちと知り合い、たくさん刺激をもらい受験のモチベーションにしていました。

またネットで知り合った受験仲間には、無事に早稲田に合格した人もいました。

 

受験に落ちた後も、早大生の友人との交流を続けることで、キャンパスを案内してもらったり、時には授業に「もぐり」として参加させてもらったり、大学祭やイベントに誘ってもらったり、大学の近所のカフェや居酒屋で語ったり、早稲田の雰囲気を存分に味わうことができました。

 

正直、早稲田への憧れはずっとありましたが、同じ大学生として特別な違いがあるわけではないと感じるようになりました。

魅力的な人は大学名は関係なく輝いているし、早稲田に入らなくても、自分にできることはあると考えられるようになりました。

だんだんと、「自分には早大生になる縁はなかっただけ」と割り切ることができました。

 

趣味に没頭する

仮面浪人時代は、受験勉強に専念して趣味を我慢していましたよね。

残りの大学生活では、ぜひ好きなことを好きだけ楽しんでもらいたいです。

 

私はもともと音楽を聴くことが趣味で、大学で上京してからは好きなバンドのライブに行くのも楽しみの一つでした。

受験から解放されたあとは、どんどんライブに行きました。

多い時で週に2、3回ライブハウスに通ったこともあります。

友人と一緒にライブイベントやフェスに参戦し、新たなバンドに出会い好きな音楽の幅もどんどん広がっていきました。

受験の失敗で傷ついた心が、音楽の力で癒されていくのを感じました。

 

就活に全力で臨む

「大学は妥協したんだから、就活は妥協しない!」

私は、就活に向けてこんなふうに覚悟を決めました。

 

3年生の早い時期から、ネットでマスコミ系の会社説明会を細かくチェックして何度も足を運びました。

テレビ局や新聞社の現役記者の方の話を聞いたり、多くの学生が集まる中で質問したり、とにかく自分の中のあこがれの仕事と現実を擦り合わせるようにしました。

参加するうちに、自分が働きたいのはテレビじゃなくて新聞だと思うようにもなりました。

就活を通して、同じ夢を持っている仲間ができたし、自分を見つめながら成長できたと思っています。

 

仮面浪人に失敗してから、マスコミ就活に向けて頑張ったことについてはこちらの記事にまとめています。

 

www.shirokumalife.work

 

 

まとめ

受験に落ちて、仮面浪人に失敗した後は本当につらかったですが、今振り返ると、仮面浪人という人とは違った経験や味わった大きな挫折が自分の成長につながったと思います。 

仮面浪人に失敗した方は、まずはゆっくり休養して頑張った自分を癒してあげましょう。

そして残りの大学生活の中で、何か一つでも打ち込めることを見つけてほしいです。

そこから次の目標や夢が見つかるかもしれないし、新しい出会いから学ぶことがあると思います。

失敗や挫折を味わった経験は、その後の長い人生で必ず生きるはずです。

仮面浪人に失敗した方が、残りの大学生活を有意義に過ごせるように願っています。